超基本編② インド占星術と古代インド占星術の違いについて

◾️古代インド占星術 基礎

皆さまこんにちは。
古代インド占星術家のemmyです。

古代インド占星術初心者の方でも楽しんで頂ける「超基本編」の第二弾です。

超基本編の第一弾はこちら


今回は、ご相談者様からもよくご質問を頂く…

「インド占星術と古代インド占星術ってどう違うの?」
「そもそも古代インド占星術って何?」

というテーマについてお話ししていこうと思います。

こちらのテーマについてお話しする際して、私自身が考える「現代のインド占星術が抱える問題点」についても少し触れさせて頂きました。

あくまで一個人の考えですので、今回の内容に捕らわれる事なく、自由にインド占星術の世界を楽しんで頂けると嬉しく思います。

■現代インド占星術が抱える問題点

インド占星術とは、古来よりインドの聖者たちの間で受け継がれてきた星読みの叡智です。

その起源は今から5000年以上も前に遡り、インドでは「ジョーティッシュ(Jyotish)=サンスクリット語で【光の科学】」と呼ばれ親しまれている占星術です。

そんな5000年以上前に生まれた星読みの叡智に、聖者の弟子たちがたくさんの改良を加えて進化させていったものが「現代のインド占星術」です。

どんな人でも正確にクンダリ―(天体図)を作る事が出来るように、パソコンやソフトを開発し、

どんな人でも同じように星読みが行えるように、星の読み方のルールを条件付けした「ヨーガ」を作り、

どんな人でも分かりやすく占えるように、クンダリ―を細分化した「分割図」を導入して行ったのですね。

こういった知識の体系化によって、多くの人がインド占星術を学ぶ事が出来るようになりました。

しかし「分かりやすく体系化する事」「星読みの知識を言語化し、誰でも理解できるように民衆化する事」によって、インド占星術が本来持っている根本的で神秘的な力、叡智のエッセンスが抜けて落ちてしまっている側面もあるのではないか、と私自身は感じております。

また、星読みのルールをたくさんの人々が独自に定めて行った事によって、ルールがあまりにも多くなりすぎてしまい、逆に星読みが難しくなっているという部分もあるでしょう。

現代インド占星術で定められている、たくさんのルールや法則は、本当に的中率が高く素晴らしいものもありますが、中には星読みを混乱させて難しくさせるようなややこしいルールもたくさん存在しています。

そのため、現代のインド占星術を学ぶ時には、玉石混交のルールや法則を上手く乗りこなす事できるグル(師匠)に弟子入りをして、その乗りこなし方と細かなニュアンス、宇宙のエッセンスを直接教えて頂く必要があるのですね。

良い師匠に巡り合い、しっかりと学ぶ事が出来ればその知識には命が宿り、やがて叡智となるでしょう。

■古代インド占星術とは

古来の聖者たちが行っていた星読みでは「複雑なヨーガ」も「たくさんの分割図」も使用致しません。

聖者たちは常に惑星たちと繋がり、宇宙のインスピレーションを得ながらクンダリ―を読み解いていたのですね。

そしてその聖者たちが行なっていた星読みに限りなく近い手法を取っているのが「古代インド占星術」なのです。

今は聖者たちの時代からたくさんの時が経っておりますから、全く同じ手法とは言えませんが、宇宙インスピレーションを必要とする星読みの重要な教義はしっかりと受け継がれております。

宇宙や星々は「物」ではないし、クンダリーは「ただの図形や数字のあつまり」でもありません。

古代インド占星術では「宇宙」は生きているエネルギーであり、そのエネルギーから私たち「人間」が作られていると考えます。

ゆえに、宇宙の星々を図に表したクンダリ―から、私たちの運命プログラムが読めると考えるのですね。

「人間が惑星を使っているのではなく、惑星の力が人間のかたちをとったものが人間である」と深く深く理解する事がとても重要なのです。

そのため古代インド占星術の星読みでは、クンダリ―作成時には便利なパソコンは使わずに、わざわざ手間をかけて手作業でクンダリ―を作成致します。

パソコンで作った方がどう考えても楽ですが、それでは「宇宙と繋がれない」と考えるのですね。

また、星読みを行う際にもたくさんの分割図は使わずに、基本「ラグナクンダリ―」のみで鑑定を行います。

後に作られた複雑なヨーガは使用せず、星々のフィーリングを感じながら、惑星の気持ちになってクンダリーを読み解くのです。

そのため、ルールや決まり事が少なくとてもシンプルで、だからこそ占星術師の性質や力が大きく影響するという特徴を持ちます。

さらに、古代インド占星術ではインド占星術はインドで発祥した占星術であり、そのフィルターを通して星読みを行う必要があると考えます。

それゆえ、出生時間をインドの時刻(マイナス3時間半)に直してクンダリ―を作成し、この工程によって「ラグナ」と呼ばれる位置が大きく変わるので、ここはとても重要なポイントであると言えるでしょう。

正直なところ、私自身も「なぜインドの時刻に修正する事でこれほど人間の魂の様相がはっきりとうつし出されるのか?」等、言語化出来ず謎な部分も多いです。

しかしそういった神秘的で掴めない部分や、とてもシンプルで分かりやすいのに奥が深いクンダリーの読み解き方、宇宙に寄り添って星読みを行う姿勢が古代インド占星術の魅力だと言えるでしょう。

■最後に…

このように「古代インド占星術」と「現代インド占星術」には、同じインド占星術でも様々な違いがあります。

どちらが「正しい」「間違っている」とジャッチを下すことは簡単ですが、安易に善悪をつけるのではなく、双方の良い面・悪い面をフラットな目線で見つめて、柔軟に捉えて行ければ良いなと私自身は感じております。

同じ世に生まれたあなた様が、偶然にもこの記事を読んでくださり、そして「古代インド占星術」に少しでもご興味を持って頂ければこれほど嬉しい事はありません。

本日はこの辺で。
ここまで読んで下さりありがとうございました。

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