蟹座と月が持つ母性的支配とコントロール欲求

皆さまこんにちは。
古代インド占星術師のemmyです。

皆さまは「支配」という言葉を聞くと、どのようなイメージをされるでしょうか?

インターネットで「支配」というワードで検索をしてみると…

支配とは、ある者が自分の意志や命令で、相手の行為やあり方を規定・束縛すること。強く働いて他を左右すること。

と出てきます。

支配というと「力や権力によって人を縛る」「相手を自分の意のままにする」「強制的に影響を及ぼす」というような、どちらかというと「男性的且つ能動的」なエネルギーをイメージする方が多いのではないでしょうか。

古代インド占星術で例えるならば「太陽の権力による支配」「火星のリーダーシップによる支配」「土星の強制的且つ重厚な支配」がしっくりくるでしょう。

一方で、一見した限りでは「支配」だと分からない、屈曲した表現方法で現れることもあります。

その代表的な在り方が、蟹座と月が持つ「母性的且つ受動的な支配」「尽くしサポートをする支配」なのですね。

今回は、そんな「蟹座と月が持つ母性的支配とコントロール欲求」というテーマでブログを書いて参ります。

■蟹座と月が持つ支配欲

古代インド占星術では「蟹座」の支配星は「月」であり、蟹座と月は相互関係を持つ星座と惑星です。

どちらも「心 気持ち フィーリング 感情 愛情 母親 母性 ケア」を司り、感受性が強く優しい性質を持つ事が特徴で、自分の庇護下にある「子供のような存在」を慈しみ大切に守り育む本能を内在します。

蟹座と月は、庇護対象を守るために、身内と部外者を自分の中で明確に区分けし、内側に居る人間にはとことん関心が強く、外側に居る人間には警戒心を怠らない性質を持ちます。

内側に入れた対象にはたくさんの愛情をかける一方で、水のように自分と相手の境界線が分からなくなり「同化しやすい」=「干渉しやすい」或いは「影響を受けやすい」ところがある事も特徴です。

最も客観性に欠ける身内贔屓の性質を持ちながらも、感受性が強く優しくて面倒見が良い、心で生きるところが魅力的な星座と惑星なのですね。

蟹座と月は「母親」としての象徴を持ちますから、大切な庇護対象に対して「お世話をする」「尽くす」「心配する」傾向があります。

それらが行き過ぎるとまるで過保護な母親のように、対象の心理や行動を、抑制する、支配する、コントロールする、依存する…というように出てしまう事があるのですね。

蟹座と月が持つ母性的支配欲やコントロール欲求は男性的支配欲とは違い、一見すると「支配やコントロール」に見えないところがポイントです。

「危ないから、あの子と仲良くしては駄目よ」という、心配の裏にある、行動の支配。

「あなたのためを思って言ってる」という、教育の裏にある、思考の支配。

「今日は雨だから、車で学校まで送り迎えしてあげるね」という、サポートの裏にある、自立の支配。

これらは蟹座や月的な支配のエネルギーだと言えるでしょう。

大切に思うからこそ、過度に危険を排除しようとする「母性的な守りのエネルギー」です。

庇護対象の年齢や状況によって必要な場合も大いにありますが、行き過ぎた関与は、相手の心と思考を絡めとり「自由」と「自立」を無意識のうちに奪ってしまう可能性もあるでしょう。

また、蟹座と月のが持つ支配欲とコントロール欲求は、本人が「対象を支配しようとしている」「自分の思いのままコントロールしようとしている」という自覚が無いことが多いです。

むしろ相手を心から想い、愛情からの言動だと認識しているケースもあるため、難しいところなのですね。

そして蟹座と月のエネルギーは人間誰しもに生まれ備わっています。

つまり誰でもその「素質」を潜在的に持っているのですね。

その中でも蟹座や月の影響力が強い人ほど…

「自分は相手に干渉しすぎていないか?」
「守るつもりで、相手をコントロールしようとしていないか?」
「本当に相手のためを想った言動なのか?」

を、立ち止まって考える事が重要だと言えますし、気を付けていく事でお互いを尊重した良い関係性が築けるでしょう。

■蟹座と月の支配欲・コントロール欲求が高まる配置

蟹座や月が持つ母性的支配やコントロール欲求については、なんとなく分かって頂けたのではないでしょうか。

難しかった?大丈夫です!

古代インド占星術の学びは「なんとなく分かる」というような余白を持たせる理解くらいで丁度良いのです。

なぜなら、完璧に理解した気になると、その後の発展や成長が見込めなくなってしまうからですね。

意味合いは固定化せず、変化する余裕を持たせる理解が、自分を一番成長させてくれるのです。

そして、次に出てくる疑問としては「具体的にどんな配置の人が母性的支配やコントロールをしやすいのか?」という事かと思います。

人間は9つの惑星と12星座の影響を複雑に受けて出来ているので、大前提として他の星々の影響によって変わります。

その上で、簡単には以下の配置をどれか一つでもある場合、表面化しているか、していないかは置いておいて、母性的支配やコントロール欲求を内在していると見て良いでしょう。

・月と木星が一緒にいる

・月が蟹座、獅子座、蠍座、山羊座にいて、火星のアスペクトを受けている

・月が蟹座、獅子座、蠍座、山羊座にいて、土星のアスペクトを受けている

・月がラーフやケートゥと同じ部屋にいて、2室、4室、6室、7室、8室、12室に居る、或いは蟹座にいる

これらの配置は動機が違えど、無意識に相手を支配・コントロールすることにエネルギーが向かいやすいです。

今回は上記の中でも「月が蟹座、獅子座、蠍座、山羊座にいて、火星のアスペクトを受けている」ケースについて、実例をもとに解説して参ります。

■実例をもとに読み解く

上記のクンダリー(出生天体図)をご覧ください。

このクンダリ―の持ち主は、とても愛情深いのですが、一人娘に対して若干過干渉傾向のある男性です。

常に娘さんの行動を先回りして把握し、「○○は用意した?」「○○は大丈夫?」等、お世話を焼いていらっしゃる様子はまさに親鳥そのものでしょう。

そしてクンダリーを見てみると、自分自身を表す1室には、蟹座(星座番号:4番)が対応しており、そこに火星がいます。

子供を表す5室には、蠍座(星座番号:8番)が対応しており、そこに月がいますね。

蟹座の支配星は月、蠍座の支配星は火星ですが、この男性の星座はお互いの支配星を交換しているように配置されています。

この状況を【星座交換(ミーチュアル・レセプション)】といい、月と火星がお互いにアスペクトを掛け合っている事を示しています。

つまり、「月は蠍座にいて火星からアスペクトを受けている状況」で「蟹座と月の支配欲・コントロール欲求が高まる配置」である事が読み取れるのですね。

火星は「行動力 実行力 積極性 リーダーシップ 攻撃性 トラブル」を表す惑星であり、蟹座の火星は「ケアやサポート」に自分の力や情熱を注ぎます。

そして、1室と5室は星座交換をしていますから、この火星のケアサポートのエネルギーが5室の月が表す子供=娘さんに向かう事が伺えます。

火星は能動的でリーダーシップに優れた惑星であり、子供に対して、先回りをして色々な事をサポートするように働きかけるでしょう。

しかし子供を表す月は蠍座にいて減衰しており、この男性からの影響が、子供が本来持つ感受性、楽天さ、表現力を抑制してしまいやすい傾向がここから読み取れます。

■人の心理は星々に現れる

今回の実例は親子関係でしたが、この母性的支配欲やコントロール欲求はどんな対人関係でも現れる可能性があります。

いくら相手のためを想ったサポートやケアも、行き過ぎれば、相手の自立や自由を奪いかねません。

しかし自由を尊重しすぎるのことも、それはそれで問題が起きますから、人間関係というのは、距離感が近ければ近いほど難しいものですね。

ですが、私たちは対人関係の中から多くの幸福と豊かさを感じます。

人間関係に悩み、苦しみ、幸せを感じて、愛を体験する。

自分のためにも、相手のためにも、日々自分自身を省みて、丁寧に相手との関係を紡いで行けたら良いですよね。

今回の実例は「火星=リーダーシップ」が母性的な蟹座や月と繋がる事によって、支配欲・コントロール欲求が高まるというケースでした。

土星であれば「心配や不安」木星であれば「教育や善意」が動機となって支配欲・コントロール欲求を高めるでしょう。

星々は丁寧にみていく事で、人間の色々な心理を教えてくれます。
この世界は本当に不思議ですね。

今日はこの辺で。

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