月の高揚と落とし穴

皆さまこんにちは。
古代インド占星術家のemmyです。

今回は「月の高揚と落とし穴」というタイトルで記事を書こうと思います。

「高揚=良い」「減衰=悪い」と多くの人が捉えがちなインド占星術の知識。

果たして本当にそうでしょうか?
古代インド占星術では高揚減衰をどのように捉えるのかについて語って参ります。

高揚と減衰について

古代インド占星術では「9つの惑星」と「12星座」を用いて人の命運を占い読み取ります。

その中でも「太陽 月 火星 水星 木星 金星 土星」には、12星座の内ひとつだけ

【高揚(こうよう)】する星座
【減衰(げんすい)】する星座

というものが決まっています。

高揚と減衰の説明を簡単に致しますと…

「高揚」とは、惑星がその惑星らしく最も自然体で居られる居心地の良い状態。

「減衰」とは、惑星の望みが最も叶いにくいハードモードの居心地が悪い状態。

を表します。

しかし気を付けなければいけない事は、
単純に「高揚が良い」「減衰が悪い」とは言えないという事ですね。

高揚と減衰は「惑星にとって居心地が良い悪い」のであって「それが人間に対してどう影響するか?」は常に一考の余地があるのです。

今回はそんな「一見良いと思われる、月が高揚する事の落とし穴」について語って参ります。

月の高揚

「月」という惑星は…

「心 気持ち フィーリング 感情 愛情 共感 もらい泣き 気分屋さん 若々しさ お嬢様お姫様の様に大切に扱われることを望む 人工的ではないナチュラルなものを好む 芸術やアート、小説など心が躍るものを好む」

という性質を持っています。

そして、月は「牡牛座」に位置する時「高揚」つまり、月にとって一番ハッピーな配置になるのですね。

月が高揚すると月らしさ=

「心 気持ち フィーリング 感情 愛情 共感 もらい泣き 気分屋さん 若々しさ お嬢様お姫様の様に大切に扱われることを望む 人工的ではないナチュラルなものを好む 芸術やアート、小説など心が躍るものを好む」

という性質が、そのまま人間に大きく影響します。

つまり「その人が非常に月らしい性格になる」という事です。

高揚した月をクンダリ―(出生天体図)に持つ方は、月の影響を受けて、華やかで明るく純粋な方になります。

愛嬌があり、可愛らしいので目上の人にも、とても可愛がられるでしょう。

感受性が豊かで、気持ちがすぐに表情に出ます。

そして、情緒が豊かなので、芸術的な能力や美的センスが高いです。

気分屋さんな所はありますが、愛情深く、豊かな感情表現を持つ魅力的な方でしょう。

一方で、月は「お嬢様お姫様の様な性質」を持ちますから基本的に「苦労」が苦手です。

想像してみて下さい。
名家の貴族に生まれたお嬢様、王国のお姫様として生まれた人は日々どんな生活をするでしょうか?

きっと汗水たらして肉体労働をしたり、
明日食べるものに困ったりする事はないですよね。

それよりは、毎日使用人に質の良い服を着つけて貰い、飾り立てられたケーキと美味しいお紅茶でも飲みながら社交を楽しむ…

あくまでイメージですが、そんな優雅な情景が浮かびませんか?

月にとってはそんな環境が普通で、
その環境あってこそ、月の感情の豊かさが本領を発揮するのです。

高揚した月は非常に多感で、情緒が豊かです。
それゆえ、ストレスや苦労に対して普通の人よりも圧倒的に敏感なのですね。

ここで気を付けなければいけない事は、これは高揚した月が「怠けている」とか「甘えている」のではなく、元々そういう性質を持っている星だという事です。

元々高揚した月は「苦労が多い状況」「努力しなければ自分らしく居られない状況」「経済的な自由がない状況」に生きる資質を持っていません。

高揚した月はそもそもそういった所と縁が無いのですから。

しかし人間は違いますね。
人間は、月だけで出来ている訳ではなく、9つの惑星のエネルギーが複雑に合わさって出来ています。

ゆえに、月以外の惑星が、人間に「苦労」「困難」「努力」「貧困」をもたらす可能性があります。

その時困るのが「高揚した月に影響を強く受けた人間」なのです。

端的に言えば「高揚した月」を持つ方はストレス耐性が低く感情が豊かなので、

他のネガティブな星や部屋の影響を受ける事によって、調子を崩しやすかったり、メンタル面の不調を起こしやすい傾向があります。

また非常に感情的な性質を持つので、論理的に物事を考えて問題を解決する事も不得意でしょう。

(※あくまで傾向です。実際に不調になるかどうかは他の星エネルギーやトランジットの影響によります。)

これが「月が高揚する事の落とし穴」なのです。

不思議ではないですか?

「高揚した月」という一見とても良い喜ばしい配置の裏側には、こういった常に要素をにはらんでいるのですね。

まるで月が地球に対して、決して裏側を見せないのと同じように。

「何が良いのか?」という問いは、いつでも私たちに難問を投げかけますね。

「何が良い」「何が悪い」というシンプルな問いの中には、常に奥深い真理が漂っています。

教科書的な単純な「解答」に惑わされる事無く、その中にある真理を見つめて、クンダリ―を読み解いて行かれて下さい。

本日はこの辺で。
ここまで読んで下さりありがとうございました。

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