皆さまこんにちは。
古代インド占星術家のemmyです。
今回は「ケートゥと自身の無さの関係性」について記事を書こうと思います。
ケートゥについて
ケートゥとは、インド神話に登場する胴体だけの魔物で、ラーフの片割れの存在。
ラーフが頭部を表し、ケートゥは胴体や下半身として表現されるインド占星術ならではの惑星です。
以前、ラーフとケートゥの神話について記事を書いておりますのでそちらもご参考に。
ラーフは「欲 欲望 自己中心性 何でも早く手に入れたい 頭の回転の早さや鋭さ 焦燥感」を表す惑星。
ケートゥは「無欲 禁欲 手放し 失うこと 鈍い 無気力 被害者 スピリチュアル 解脱」を表す惑星。
この二つの惑星は、一心同体のようで対照的な象意を持つのですね。
ラーフは「あれが欲しい」「これが欲しい」「それは嫌」等、欲望に忠実で常に自己主張をする惑星ですから、占星術を読む者としては、比較的、姿を掴みやすい印象を受ける事が多いかと思います。
しかしケートゥはそうは行きません。
ケートゥはいつも、物静かに、何も求めずに、ただそこに、漂っているのです。
ケートゥは「何が欲しい」「これがやりたい」「それが不満である」という様な自分の欲求や要望をあらわにしません。
何も言わずに、ただそこに、ぼんやりと立っている…それがケートゥのイメージなのですね。
ゆえに占星術師としては「読みにくい…」「どのように読んだら良いのか分からない」と感じられる方も少なくないかと思います。
ケートゥの簡単な読み方
そこで今回はケートゥをシンプルに読む方法をお伝えしたいと思います。
それは…
人はケートゥがいる部屋の象意に対して【自信が無い】という気持ちを持つ
と、捉えて読む方法です。
ケートゥは、物質的なものを求めず、自己主張が無く、地味で、鈍くて、ぼんやりとした惑星です。
奪う奪われるの状態になればケートゥは必ず負けます。その為、自分自身に自信がありません。
「お金も、地位も名誉も家族も自身も、そんなものを持ってどうなるって言うんだ?僕は早くこの世の輪廻から抜け出して、神様のところで平安に包まれてゆっくりと眠りたいんだ」
ケートゥはきっとそう答えるでしょう。
人はケートゥの居る部屋に対してどこか「自信の無さ」「無力感」「物質的な豊かさから離れる」事を感じるのですね。
それではケートゥが単独でそれぞれの部屋に居た場合、どんなエネルギーを発して人間に影響を及ぼすのかお伝えさせて頂きます。
■1室のケートゥ
1室は「自分自身」「基本的な思考回路やパターン」を表す部屋です。
ゆえに、1室にケートゥがあると、自分自身にどこか自信が無く、自分の考える事や判断した事に対してどことなく不安感が残るのです。
そのため、パートナーや家族、対人関係に対して基本的に依存しやすい傾向を持ちます。
■2室のケートゥ
2室は「両親」「お金」「趣味」を表す部屋です。
ゆえに、2室にケートゥがあると、家族関係や経済力に関して自信が持ちにくく、安定がしにくい傾向があります。
そもそもお金の使い方があまり上手でない事が多く、使うべき時に使えず、使うべきではない時に使ってしまう事も。
2室は趣味も表しますから、スピリチュアルや宗教的なものへの感性が高いでしょう。
■3室のケートゥ
3室は「コミュニケーション」「行動努力」「人間関係」を表す部屋です。
ゆえに、3室にケートゥがあると、自分のコミュニケーション能力や言語化能力に自信を持ちにくいです。
3室は基本的な動作や、身体の感覚的な要領の良さなども表すため、ケートゥがあると実行力等にぼんやりとした靄が掛かりやすいです。
■4室のケートゥ
4室は「家庭」「家族」「母親」を表す部屋です。
ゆえに、4室にケートゥがあると、家や家庭生活、母親との関係に自信を持ちにくい傾向があります。
そもそもあまり家や家庭におらず、仕事や社会的な活動趣味などに精を出している方も多いですね。
■5室のケートゥ
5室は「恋愛ロマンス」「娯楽やキラキラ華やかな事」「子供」「専門的な知識」を表す部屋です。
ゆえに、5室にケートゥがあると、恋愛やロマンス感について何処か苦手意識があったり、楽しめない事が多いです。
そもそもケートゥと「恋愛ロマンス娯楽」といったような物質的なものの相性が悪いため、ケートゥはそれらを手放すエネルギーを送るのですね。
一方で5室にケートゥがあると、スピリチュアルや占いなどの学びに興味を持たれるでしょう。
■6室のケートゥ
6室は「トラブル」「喧嘩事故裁判」「苦労困難」を表す部屋です。
ゆえに、6室にケートゥがあると、これらに対して「自分が負ける」「自分が相手に譲る」事を経験するカルマを持っています。
ケートゥは勝とうとする惑星ではなく、「負ける」惑星ですから、戦わずに人に助けて貰ったり負けたりを経験されるでしょう。
■7室のケートゥ
7室は「対人関係」「結婚相手」「ビジネスパートナー」を表す部屋です。
ゆえに、7室にケートゥがあると、自分が相手を振り回す、迷惑をかけるという事を人生の中で経験されます。
7室にケートゥがあるという事は、1室にラーフがいるという事です。これ以上説明も必要ないでしょう。
この方は対人関係の中に人生の大きな学びがある方です。
■8室のケートゥ
8室は「トラブル」「大きな困難苦労」「暗くて霊的な世界」を表す部屋です。
ゆえに、8室にケートゥがあると、霊的な能力や感知する力が高く、スピリチュアルや宗教的なものに興味を持たれます。
8室は暗くて静かな場所なのでケートゥには合うのですね。
■9室のケートゥ
9室は「宗教・神様の部屋」「先生師匠」「海外」を表す部屋です。
ゆえに、9室にケートゥがあると、先生と呼ばれるような方を求めて良く学ばれます。
もっと言えば、学びや宗教的な分野、専門知識や海外と関わる事が、その方の心の救いとなるのですね。
■10室のケートゥ
10室は「社会的ステータス」「職場環境」「人生の方向性」を表す部屋です。
ゆえに、10室にケートゥがあると、自分の社会的な立場や待遇に自信が持てません。
ケートゥは物質的なものを手放す性質がありますから、10室との相性は良くありません。スピリチュアルや宗教的な職業の場合は良いでしょう。
■11室のケートゥ
11室は「友人ネットワーク」「成功」「評価評判名声」を表す部屋です。
ゆえに、11室にケートゥがあると、自分の優秀さや評価評判に自信を持てません。
■12室のケートゥ
12室は「スピリチュアル・神様と繋がる部屋」「解脱」「出費」を表す部屋です。
ゆえに、12室にケートゥがあると、瞑想や断食、宗教的な行や宇宙の真理について興味を持たれます。
ケートゥにとって12室は非常に居心地の良い部屋で、逆に物質的な世界や社会的な評判に対して、無頓着になる可能性があるので注意が必要です。
最後に
ケートゥはとても不思議で掴めない奥深い惑星です。それゆえ、これだけでケートゥを理解する事はもちろん不可能です。
それでもケートゥのことを少し身近に感じる事が出来れば嬉しく思います。
何か参考になれば幸いでございます。
本日はこの辺で。
ここまで読んで下さりありがとうございました。



