2023年5月6日土曜日は天秤座の満月で
「半影月蝕」が起こる日です。
半影月食は2023年5月6日の未明から明け方頃に起こり2時23分頃、蝕の最大を迎えます。
占星術的に見ると満月は「クンダリ―上で太陽と惑星が向かい合う状態」の事表し、月蝕は、その満月がさらに「ラーフとケートゥ軸で起こる事」を指します。
インド神話では「太陽と月」「ラーフとケートゥ」に纏わる有名なお話がありますので簡単にお伝えさせて頂きますね。
むかしむかしあるところに「ラーフ」と呼ばれる魔族がいました。
ラーフは大変頭が良く、変身が得意なずる賢い魔物です。
ある日、神々が参加する宴で不死の霊薬「アムリタ」が振舞われる事を知ったラーフは、自分も神に化けてアムリタを飲もうと宴に忍び込みました。
しかしその事に気付いた「太陽」と「月」が、インドの最高神である「ヴィシュヌ神」へ告げ口をします。
ヴィシュヌ神は円盤(チャクラム)を投げてラーフの首を切断しますが、僅かに遅く…。
アムリタを喉まで飲み込んでしまった首は不老不死に、切り落とされた身体は半分死んだようになってしまいました。
その後、頭と首だけになった部分は「ラーフ」、切り落とされた胴体は「ケートゥ」と呼ばれるようになります。
ラーフとケートゥは天へ昇り、告口したことを怨んで、太陽と月を追いかけまわしては飲み込んで、それが日蝕や月蝕になったのでした。
-乳海撹拌(にゅうかいかくはん)神話-
このように「ラーフとケートゥ」は「太陽と月」に大きな恨みを抱えている因縁の関係なのですね。
そのため、古代インド占星術では、ラーフとケートゥが太陽或いは月と同じ部屋にある場合「太陽が傷付いている」或いは「月が傷付いている」と考えます。
ラーフは「欲望そのもの」を表す惑星ですから、太陽や月と共にいると、良くも悪くも太陽と月の欲を過剰にさせてしまいます。
また、ケートゥは「無欲」を表す惑星ですから、太陽や月と共にいると、良くも悪くも太陽と月を無気力、抑圧させてしまうのですね。
人間にとっては悪い事ばかりではないですが、一緒に居る太陽と月にとっては少し課題が多い配置だと言えるでしょう。
そんな太陽と月がラーフケートゥ軸で満月を起こす、月蝕前後は「人の心を揺れ動かし、いつもならしないような決断をしてしまう事」があるかもしれません。
この期間には大きな決断や決定を避けて、心穏やかに過ごせるように、スピードを抑えてお過ごしになられると良いです。
断食や瞑想など精神と心を整える活動をされるのにもとても良い時期ですね。
月蝕前後のお日にちは、ゆっくりと自身を整える事や、自分自身の内面を高める事に使われると、月蝕が明けた後、大きな精神的学びを享受する事も出来るでしょう。
皆さま、良い月蝕期間をお過ごし下さいね。
ここまで読んで下さりありがとうございました。


